当事務所の相談事例
【ご相談者様の状況】
母が亡くなり、相続登記をお願いしますというのが、もともとの依頼者からの相談でした。よくよく話を聞いてみると、相続人の中に未成年者がおり、しかも亡くなったのはその未成年者の叔母であり、親権者でもありました。その未成年者には叔母しか親権者いなかったため、親権者不在という状況でした。
【当事務所のサポート内容】
相続手続きを進めるにあたって、次の3段階のステップを踏む必要がありました。
未成年後見申立手続き
未成年者に親権者がいませんので、相続手続きを進めることができません。そこで、まず親権者を裁判所に選任してもらう必要がありました。面倒を良くみてもらっていたので、その後見人には未成年者の叔父がなることになりました。
特別代理人選任手続き
次に、遺産分割協議をするにあたって、未成年者とその後見人である叔父は利益相反関係にありますので、別途「特別代理人」の選任をしてもらう必要がありました。未成年者の知り合いの方に特別代理人になるよう裁判所に手続きを行いました。
相続登記手続き
相続手続きをする準備が整いましたので、戸籍や住民票など必要な書類の収集、遺産分割協議書の作成等を行い、相続人全員の希望どおりの内容で手続きが終了することになりました。
【結果】
依頼者は当初ご自身でできれば手続きをしたいということでしたが、あまりにも煩雑な手続きで、法的な知識もないということで、結局は当事務所ですべて
の手続きを代行しました。3つの手続きでしたので、時間はかかりましたが、当初の予定どおり進み、依頼者には満足して頂けたようでした。