成年後見制度と選挙
みなさん、こんにちは。
東京・渋谷の司法書士の新宮信之です。
成年被後見人の選挙権がないというのも今は昔です。
成年被後見人であっても選挙権は失われません。
なので、後見人になっている方は、ご本人が投票できるように支援しましょう。
いくつかの注意点を踏まえながら、「成年後見制度と選挙」について書いていきます。
まずは、選挙があることをお知らせすることから始まります。
普段外出をしない方や人と接しない人は、情報途絶状態にあります。
あくまで中立の立場ということを心に留めることが大切です。特定の政党や候補者についての思想や感情、情報で本人が影響を受けてしまわないよう配慮することが大切です。
これはなかなか難しいかもしれません。無意識の部分で影響与えてしまうかもしれませんが、それは仕方ないかもしれませんね。
投票の意思が見られるときには、期日前投票なども踏まえて投票できなかったということがないように、事前に準備しておきます。車を用意したり、介助者を用意したり、体調を整えたりと色々あります。
なお、投票したくないというのも、有権者としての意思表示の一つですから、無理強いは禁物です。
重度障害や要介護5に該当する場合には、「郵便等による不在者投票制度」 がありますので、積極的に活用しましょう。
以上、参考になれば幸いです。