財産の把握ができず、目録が作成できない
みなさん、こんにちは。
東京・渋谷の司法書士の新宮信之です。
メインバンクがみずほ銀行であることは分かっているのですが、その他にも預金などあるはずだと思うのですが、どうすれば良いのでしょうか?
まず、成年後見申立の段階では、あなたは後見人ではありませんので、銀行などの金融機関に行ったとしても、何も教えてくれません。
後見人という立場であれば、本人が行くのと同じですから、回答してくれます。
お兄様のご自宅に郵送される郵便物を確認してみましょう。
取引のある銀行であれば定期的に通知が送られてくることがあります。これで、ある程度目星はつきます。
しかし、実際に預金があるのか、それがいくらであるかは実際に後見人に就任しなければ分かりません。
今回のように兄弟の場合ですと、ほとんどのケースで財産の状況を把握できていません。
まだ親のほうがある程度把握しているのではないでしょうか。
後見申立の段階では、調査に限度があるため、分かる範囲で財産目録を作成すれば良いということになっています。
あなたが、後見人として選任された場合には、1ヶ月以内に再度財産の調査をして、目録を作成することになります。
後見人であれば、金融機関も対応してくれますので、財産状況も把握できるかと思います。
まれに、就任して半年後に知らない銀行から郵便物が届いて、そこから新たな口座を発見するということもありますので、郵便物のチェックは怠らないようにしっかり保管しておきましょう。