突然意識不明になった父の後見申立を依頼したい【法定後見】
【ご相談者様の状況】
昨年末に突然お父様が倒れて緊急搬送されたまま、今現在も意識不明の状態という方からのご相談でした。お父様は高齢ではあるものの、倒れる前は普通に自転車に乗って買い物に行くし、自分のことはなんでもご自身でされていました。相談者様とお父様は一緒に生活していましたが、お父様は自分のことは自分でされていたため、財産状況や収支についてはまったく把握していませんでした。お父様の入院費の支払いをしようにも、キャッシュカードはありますが暗証番号が分かりません。今現在預貯金がいくらあるのかも分かりません。相談者様は体調を崩しており収入はありません。入院費の支払いは、とりあえず後見人選任の手続きが完了するまでは待ってもらっているということでした。
家庭裁判所で後見申立の書類一式をもらいに行きましたが、内容を読んでもよく分かりませんでした。地元の区役所で相談にのってもらいましたが、なんとくの説明で分かったような、分からないような感じでした。一度はご自身で申立書類の作成を試みましたが、1か月経ってもなかなか進まなかったため、ホームページで見つけた当事務所へ依頼したいというものでした。
【当事務所のサポート内容・結果】
病院にはお父様の入院費の支払いを待ってもらっているという状況でしたので、できるだけ早く後見申立を行うようにしました。後見申立の準備で最も時間が掛かるのが診断書の取得です。大きな病院だと2~4週間程度依頼してから取得まで掛かります。無料相談の後その場でお申し込み頂きましたので、診断書の書式をお渡しし、事務所を出る足でそのまま病院に依頼してもらうことにしました。
相談者様のお母様も現在入院中ということで相談者様は結構大変な状況でしたが、診断書を待っている間に後見申立に必要な書類に速やかにご記入頂きました。また、戸籍謄本や住民票などの証明書類は当事務所が至急取得しに行きました。
その後、診断書が取得できましたので、翌日後見申立を行いました。相談者様が後見人候補者となっていましたが、希望どおり選任されました。選任後に取得すべき、後見人であることを書する書面(後見登記事項証明書)の取得方法は事前にお伝えしていましたので、すぐに相談者様に取得頂き、金融機関で入院費の支払いの手続きをすることができました。
金融機関で後見人の届出の方法についても事前にお伝えしていましたので、スムーズに手続きが行えたと後日連絡がありました。
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