成年後見に特化する当事務所の特徴
成年後見に特化する当事務所の特徴
当事務所はホームページをご覧頂いて分かるように、成年後見業務に特化した司法書士事務所です。もともと成年後見業務に特化していたわけではなく、開業後に依頼が多かった業務が成年後見であり、意識的に成年後見業務に特化したわけではありません。といっても、成年後見制度の利用者の多くがお年寄りですから、お年寄りと話したり、自宅・病院・施設に足しげく通うといったこと細かなことが嫌だという人には向いていません。小さい頃からおじいちゃん、おばあちゃん子であった私の周りには、常にお年寄りがいて、それが日常でしたので、成年後見という仕事も特になんの意識もせず、スッと入っていけたのだと思います。
細かな仕事とは、例えば、親族がいない方の場合ですと、病院から本人用のエプロンを買ってきてほしい、ティッシュがなくなったので買ってきて欲しい、食べ物にとろみをつけるとろみ剤を買ってきて欲しいなど、その都度連絡が入り病院に持っていくという事もあります。また、親族がいない方や親族がいても全然病院や施設に会いに来てくれる人がいない場合には、私が来ることをとても楽しみにしている方もいて、行くと喜んでくれるので足しげく通うこともあります。認知症が進み、中には、私が行っても「誰だっけ?」となることもありますが。。
当事務所の特徴としては、上記のとおり成年後見業務に特化している点です。なかなか成年後見に特化している専門家は少なく、全くやったことがないという専門家のほうが多いかもしれません。先日は、弁護士さんに後見申立の代理を依頼したが、2ヶ月経っても何もしてくれなくて、結局ほぼ自分で書類を作成して申立てを行ったという方が、別件で相談に来たことがありました。よくよく聞くとその弁護士さんは申立ては初めての上、業務多忙で放置されていたようです。このように、成年後見に関しては、司法書士や弁護士だから知っていて当然というということは当たらず、知識格差が結構あります。その点、当事務所には特化している分、知識やノウハウの蓄積があります。
また、当事務所では、現在20名を越える後見人に就任していますが、その就任数だけでなく、後見の申立ての段階から関与している件数が、他の事務所よりダントツに多いという特徴があります。つまり、後見の申立てを行うご家族が後見人を当事務所で引受けて欲しいといわれる件数が多いのです。単純に後見人に就任しているといっても、多くの場合が家庭裁判所から指定されて後見人就任することになります。ここには、家族の意向は働きません。家庭裁判所には専門家の「名簿」があるのですが、家裁はそれに基づいてそれから指定してくことになります。なので、家庭裁判所が指定した専門家と家族が合わないというミスマッチも多く生まれています。しかし、当事務所ではそのようなミスマッチが生まれることはありません。有難いことに、当事務所を信用して頂き、後見人になって欲しいと依頼を受けることが多くあります。
先ほど、後見申立の段階から当事務所が関与することが多いと書きましたが、申立ての相談を月に何件も受けていると、後見制度を利用したほうがよいのか、利用しないほうがよいのかの判断ができるようになってきます。これはある程度数をこなしていかないと判断することができません。何が重要かというと、我々専門家が相談者から何を聞きだすのかに掛かっています。相談者は当然自分の言いたいことしか言いませんので、そこから判断できることには限りがあります。そうではなくて、積極的に専門家のほうから「聞くべき事項」を聴取していく必要があります。これは、経験を重ねていかないとスキルが身に付いて行きませんので、そこは他の事務所とは大きくことなる特徴だといえます。
幸いなことに、当事務所には東京はもちろん、千葉・埼玉・神奈川からもたくさん相談者がいらっしゃいます。地元に司法書士事務所・弁護士事務所は腐るほどあるにも拘らずです。しかし、成年後見を取り巻く制度も環境も大きく変わろうとしている今日、さらに勉強していかなければならないなと最近強く感じております。